Saturday, October 11, 2008

やる気をなくすとは

NYで仕事のやる気をなくしている人の話を聞いた。
自分の職場ではあまりにも頻繁に毎日聞いていることなので、別に珍しくもなんともないのだが、その人はよく考えるとかなり社会的に偉い人だし、その職種も若い人がもっとも憧れるものの一つだろうし、ものすごく難しい競争にも勝ち抜いてきたのだろうと思う。仕事のやる気というのは、そういうこととはまったく関係なく、なくなったり出てきたりするもののようだ。

いったい人はどういう時仕事のやる気をなくすのだろう?
その人の話を思いっきり要約すると、仕事の相手の多くが仕事の本質をまったく考えていない、まったく関係ない動機を元に仕事を動かそうとしている、あるいは動かそうとしていない、つまり仕事に対して不誠実極まりない、そういう相手とはやってられない、ということのようだ。そんなことを言ったら目噛んで死ぬしかないと思うくらいよく分かる話だ。

それでもやる気を出すためにはどうすればいいのだろうか。僕が遭遇した仕事相手も大多数はこの人が遭遇している人と似たり寄ったりだったと思う。偶然にも極めて特殊な人たちばかりと遭遇してきたなんて可能性はかなり低いだろうから、仕事の本質などどうでもいいというのは全世界の多数派を占めるのではないだろうか。

向こうを変えるという努力もあまりに相手が多いのでやがて挫折してしまうだろう。そうすると、そうでない人もこの人のようにやる気をなくしてしまって、多数派の一部になるのかもしれない。どうしようもない集団はますます濃度を深めることになる。

それも嫌なら、多数派からひたすら離れて、仕事の本質を追及する人たちを探し求めるのだろう。それが成功すれば、この人に似た人が集まり、極稀におそろしく仕事ができる集団が生まれるのだろう。しかし、成功しなければ・・・。飲み屋のおっさんのグチの基本構造は皆同じような気がする。

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