Saturday, December 15, 2007

Experimentarium

ピロリ退治のために妻に処方されたのがこの薬なのだが、これで効くのだろうか、というか抗生物質だらけなのでしょうがないのかもしれないが、ひどい吐き気と下痢と肌の痒みの副作用で痛々しい。
Metronidazol Actavis (Metronidazole)
Selexid (Penicillins)
Imadrax (Amoxicillin)
Pantoloc (Pantoprazole)

今日は長男の土曜日の日本語学校が今年最後の日で、午前中だけで終わりだったので、次男を連れて長男を迎えに行った。母は一人で家でやすむことになった。小さい子どもがいる母親が一人になる時間を作るというのはなかなか難しい。よくよく考えてみると、そんな隙間はほとんどない。世間の母親達はみんな一人の時間を渇望しているのではないだろうか。

息子二人はしょっちゅう兄弟喧嘩しているが、4歳の弟は常に8歳の兄の後を追いかけている。次男に長男を迎えに行こうというと喜んでついてくる。学校についてから、先生と他の生徒のお母さん達と少し話をしてから(実は名前も知らないのだが)、学校の近くにあるピザ屋に行った。

ここのピザはおいしいので時々来る。種類が100種類くらいあって、もちろんデンマーク語なので注文にてこずるのだが、少しは単語も覚えてきたので、だいたいの見当をつけて注文する。ピザを目の前で作ってる人も注文を取る人もデンマーク人ではないので、外人どうしの連帯感のようなものも発生する。コインで全部払おうとしたら1クローネ(25円くらい)足りなかったのだが、もういいよという手振りをしてまけてくれた。貧乏そうな移民風情の東洋人が小さい子ども二人を連れて三人で一枚のピザを買いに来たら、世界中どこに行っても25円くらいまけてくれるものかもしれない。

それから、やっと長男がずっと行きたがっていたExperimentarium に向った。同級生の誕生日会がよくここで行われるのだが、今まで引越したばかりで落ちつくのに忙しくて長男は一度も参加できなかったのだ。可哀そうなことをしたと思う。

これは実におもしろい場所だ。名前の通り、いろんな実験が行えるような装置があって、それを入場者は自由に使える。視覚や聴覚に関するものから、自然界の水や風に関するものまで、いろんなものがあって、とても一日ではすべてじっくり試すことは無理だ。子ども以上に大人も楽しめる。いつか一人で来て三日間くらいかけて全部味わい尽くしたいと思った。まあ、永久に実現することはないと思うが。

4時くらいにExperimentarium を出て帰ろうとすると、長男がバッグをピザ屋に忘れてきたことに気がついた。長男は実にこういうことが多い。それにくらべて、次男は実に細かいことに気がつき、几帳面で、まったく正反対だ。

まだデンマークに着いたばかりのある日、次男と母親はホットドッグを持ってバスに乗った。当然それをバスの中で食べていたのだが、次男が母親に、You are not supposed to eat it. という。母親がなぜかと聞くと、次男はバスの中に壁に貼ってある絵を指差した。そこには三枚の絵があって、タバコの絵に×印、飲み物の絵に×印、食べ物の絵に×印がしてあった。それを見て、4歳の子どもが、ものを食べてはいけないということを解釈して母親に伝えるということにまず驚愕したが、そういう絵に気がつくこと自体とても彼らしい。

話は戻るが、ピザ屋に着くと、さっきと同じピザ焼き職人みたいなトルコ人っぽい人がニコリと笑って、バッグの置いてある方向を指差してくれた。そのまま帰るのも気が引けたのでアイスクリームを三つ買って三人で食べながらバス停まで歩いて行った。まだ5時前だが、もう真っ暗で風が強くとても寒い。寒い時に食べるアイスクリームはどうしてこんなにおいしいのだろう。母親がいたら絶対に許さないだろうが、まあたまにはいいではないか。

帰りのバスの中で次男は寝てしまった。家に着くと今日は妻の具合がかなり悪いようだった。息子二人にオムライスとレタスのおひたしを作った。ケチャップの好きな次男はケチャップのついている卵を先に全部食べて、後から中のライスを食べていた。長男はそれを見て、ちゃんと食べろと叱っている。彼は母親の調子が悪いことをとても気に病んでいて、イライラしがちだ。心配症なところは母親に似てしまったのだろう。

今晩はオフィスのイヤーエンドパーティだけど、とても行く気力も体力もない。

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