Wednesday, July 04, 2007

迎合

イスラマバードからバンコクに来る飛行機の中では、いつも日本語の新聞と日本語の週刊誌をパーッと見る。日本語活字欠乏症の発作みたいなものだ。読んでる内容はろくに頭に入ってこないし、実際ちゃんと一つの記事を読み通さないことも多い。

いつもの飛行機の中にある週刊誌に"ちょいわるオヤジ"とかに関する連載があるのは知っていた。が、ちゃんと読んだことはなかった。書いている人はきっと有名人なのだと思うけど、全然知らない人だ。"ちょいわるオヤジ"という言葉自体はこの1年か2年の間に聞くようになっていたけど、いったいそれが何なのか深く考えたこともなかった。なぜか今回ふと読んでみた。

本気・・・?

というのが読後に頭の中に出てきた唯一の言葉だった。
しばし、呆然。
いくらなんでも、こういうことが世間で語られている?まじで?
ちょっとだけ、わるぶってみる?で、こういうおやじ達はちょっと自分のことをカッコイイって思ってるわけですね?
まず、アホでしょ。確実に。

クラリーノの全天候型シューズを履いて、2年に一回しか買わないサバとかアジみたいな色の背広着て、雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ半世紀にちょっと足りないくらいの期間会社に通い続けて、最後に年金がなくなってしまったお父さんたちをどうしてくれるんだ?えっ?叛乱起こすぞ、こらっ!人数だけは一番多いんだからな。

"ちょい"っていうのがまたせこいじゃないか。ちゃんとわるになれないんなら、潔くクラリーノ履けって。そのままプールに飛び込んでも大丈夫なアクリル100%のスーツ着ろっちゅうに。

でも、アクリルのサバ着てるオヤジは"ちょいわる"にちょっと憧れて、こんな週刊誌の記事を毎週、会社でこっそりコピーしてファイルしたりしてるんだろうか?

そうやって、社会全体が若くてバカな女に迎合していくと、こんな国ができあがります、ってこと?

* * *

こんなことを書く予定ではなかった。うっかり指がすべってしまった。
ロビーでメールの返事を書きながら、一人でBlack Russian をがぶ飲みしていたら、えーっと、何を書こうとしてたのか忘れた。明日にしよっと。

(↑)今日は柱の向こうでジャズ・ピアニストがポップスを弾いていた。


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