今日は次男の友達の誕生日パーティーのある場所まで行かなければいけないので、久しぶりにちょっと遠くまで電車に乗った。乗っている時間は30分ほどなのだが、ほんの少し中心部から離れると農村地になるので電車の窓から風景を見ていると遠出をしているような気分になる。日本中どこへ行っても県庁所在地の駅の周辺はやたらとコンクリートで醜くなっているが、ちょっと離れると美しい日本がひょこっと顔を出し始める、あの感じと似ている。あえて美しい日本という表現を使ってみたが、えらい人に妙な使われ方をされて以来、どうも違和感を感じてしまう。残念なことだ。
結局今日は半日ほど外で過ごした。帰りの電車が中央駅を通過する頃、車内放送を聞くでもなし聞いていると、珍しくデンマーク語と英語でやっている。スウェーデンからコペンハーゲン空港駅を通ってやって来る電車なので特別なのかもしれない。そもそも車内放送というものがめったにないし、あってもデンマーク語しか聞いたことがない。
"Please be aware that pickpockets are operating around the Central Station..."
これには笑った。語感としては「中央駅周辺でスリが作業中であるのをお伝えします」みたいな感じだ。意味は伝わるがおもしろい表現だ。
僕も2ヶ月ほど前、その中央駅周辺で財布をすられたのだが、その後遺症はまだ残っている。銀行のカードやクレジット・カード以外に自分の財布の中に何が入っていたかを正確に覚えているわけはないので、紛失による問題が発生するごとにちょろちょろとそれを思い出すことになる。pickpocket 達は今日もoperate しているんだろうな。