僕の会う外国人はみんなデンマークの医療制度に不平たらたらだし、その片鱗を見始めたところだったので、期待はしていなかったけど、ここまでひどいとは。
先週妻が受けた検査の結果を医者に聞きに行ったのは昨日だった。結果のレポートを見ながら医者と10分くらい話し、その場では医者は抗生剤を出そうと思うが他のことも考えて後で電話するという話で終わった。これだけで、払ったのは約1万円くらいだった。
その後オフィスに言ってから午後になって、その医者から電話がかかってきた。別の検査を緊急にした方がいいので、明日別の大きな病院に朝8時半に行けという。その病院の住所と電話番号を聞いて、電話をきった。
今日、子どもを二人とも学校を休ませて、その大きな病院に行った。まず敷地が大きくてなかなか行くべき建物が見つからない。インフォメーションの小屋のようなものを見つけたので、そこできいてやっと目当ての建物に到着した。しかし、それからが悲惨だった。受付に行っても、全然情報がシステムに入ってない、何もできない、の一点張り。ここに来いというから来たのに、どういうこと?
別の階に行って聞いてみろというから行って見たが、同じこと。システムに情報がないというだけ。また他の場所に行って聞いてみたが、そこでも何も分からない。もうここでテロリストになりたい気分でいっぱいになっていた。
結局、子ども二人は学校に行かず、往復のタクシーに一万円ほど使って、僕は仕事を半日遅れて、妻は医者に会うことも新たな検査とやらを受けることもなく、何一つ得るものもなく家に帰った
今日はオフィスでみんなでランチをもってきて食べる日だったので、僕は一度家に帰ってから、近所の寿司屋で寿司を買ってオフィスに向った。
僕が医者に行っていたことはみんな知っているので、どうだった?とみんなきくから、あーもう悲惨とちょっと話をすると、ジェニーがやたらと親切になんとかしようとしてくれる。ランチのあと、結局彼女が二時間くらいかけてあちこちに25回くらい電話をして、ようやく全貌が見え始めた。
要約すると、今日の朝になって、妻についての情報がこの大きな病院のどこかに到着したらしい、少なくとも医者一人はそれについて認識していた、ところがその病院のほかの人はシステムに入ってないの一点張りを続ける、そのために結局医者にたどり着くことは不可能だということになる。
なんて素晴らしいアホさかげんだろう。ジェニーとこれからどうするか対策を考えていると、デンマーク人のミケーラが介入してきた。ジェニーが彼女にこれまでの経緯を説明すると、彼女が自分が明日電話しまくって、話をつけて妻を連れて病院に行って叫んでくると言い出した。どうも自分の国の医療制度だから、という気持ちもあるようだ。
さて、どうなることやら。
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