Monday, February 05, 2007

国境を越えて生きるあなたへ

ゲストハウスに帰ると、地下にあるジムから爆音のようなダンス・ミュージックが聞こえてる。ソナムが走ってるのだろう。
とりあえずバッグをベッドルームにおいて着替えてから僕も参加した。
前と同じように、”5分歩いて5分走る” を三回やった。
最後にもう一度5分歩いてクールダウンするので、正確にはたった35分の運動。

また失神しそうになるかと思ったが、今回は宙を浮いているような気分が残ったものの、若干の快楽があった。
たった35分で汗まみれになって、よろよろしながらベッドルームへの階段を上っていった。
すぐにTシャツを脱ごうとしたが、汗ではりついてなかなか脱げない。
靴下まで脱がされることを抵抗する。
この異様な汗は相当に不健康であることの証拠か。

不思議だ。
シャワーを浴びて、ベッドの上に転がってみると、またすぐに走りたくなってきた。
これはいい傾向かもしれない。
身体の中の何かが呼び起こされたのだろうか。
あるいは身体が頼むから止めないでこの身体を修理してくれと叫んでいるのだろうか。
明日もやってみるか。

* * *

もうすぐKKさんが東京からやってくる。知ってる人が来ると、普通に話ができるので楽しみだ。
なんか友遠方より来るみたいな漢詩があったな。なんであれは教科書に載るほどの意義があったんだろう?

おみやげはあんまり頼みたくないものだ。しかし・・・
LOVE PSYCHEDELICO がとても気に入ったので、残りのCDを全部Amazon で買って、
肉体酷使の道を歩むために、iPod Shuffle もインターネットで注文して、
全部お届け先をKKさんのオフィスにしたのでした。
今日電話して事情を話すと、飛脚役を快く引き受けてくれた。感謝、感謝。

* * *

ISAFの指揮権がイギリスからアメリカに替わった。ローテーションなのだ。
これで二種類の軍事活動が両方ともアメリカの指揮の下に入る。
明るい予測をする人がいない。

* * *

ひそかに求道者みたいだなと思っていて、でも面と向って求道者みたいだねと、つい後ろめたさが影響して優しく呼んでしまうNさんももうすぐ帰ってくる。彼女が勉強をしたいというので、かつて使った教材やらシラバスを引っ張り出してきて、一対一の寺子屋みたいなことを先月始めた。KAさんやNSさんも勉強したいらしいので、Nさんが帰ってきたら寺子屋拡大策を検討しよう。

こういう業界で働く日本人には、性格が良くて偏差値が高くてどんな国でも資産になるような人が少なくない。僕のように江戸の遊民が屁をこいたみたいなタイプは極めて異端だと思う。着物の絵を彫っていた父方のおじいさんは実際そんな感じだったみたいだ。やはり血というものか。そんなことはどうでもよくて、僕にとって今の日本がフツーにrepresent されてくるのは、どう考えても、盆踊りや歌舞伎ではなくて、LOVE PSYCHEDELICO や椎名林檎であるように、こういう人たちが僕にとっての日本人なのだけど、日本という国家の中に彼らの位置はほとんどないも同然、他の国ならのどから手が出るほど欲しがるような人材をまったく無駄にしている。

その一方でトドメを刺すかのように、19世紀の植民地行政官みたいに横柄な日本人が日本を代表してしまったりする(信じられないかもしれないが、ほんとに存在するんだから)。出不精だとか、つきあいが悪いとか、パーティ嫌いだとか、引っ込み思案だとか、自閉症だとか、地味だとか言われても、全部その通りなんだけど、それに加えてただ単に誰にも会う気にならないだけなんだけどなあ。

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