Wednesday, February 08, 2006

うざっ!

まだ日曜日の夜頃は、デンマーク紙の漫画に対する怒りで荒れるレバノンの映像をテレビを見ながら、アフガニスタンはデモしないなあ、なんでかなあ、なんて のんきなことを考えていた。気がつかなかったけど、月曜日にはすでにアフガニスタンでも始まっていた。火曜日はもう全国津々浦々めちゃくちゃになってい た。

昨日、余所の事務所で会議をしていた時に、外の道路をデモが通過したらしく(その時は会議自体が紛糾していて、出席者一同の怒鳴り散らす声があまりにうる さくて、外の音が聞こえなかった)、デモが通過し終わった頃に、外に止めてあった車二台がボコボコにされたよっと警備の人が言いに来た。

そうこうするうちに"Break ! Break ! Break !" (セキュリティの情報だから、ちょっとみんな聞いてくださいというアナウンス)が無線から流れてきて、「White City(移動禁止)」という連絡が入ってきた。会議は終わったけど、そこから動けないし、なんかちょっとお腹すいたかもぉ、ランチなかったしなぁ、今日 は帰れないかもしれないなぁ、ピザが食べたいなぁっとか、小さい声で口走っていると、機転の利く人がそこの事務所にもいて、ピザの出前を10人前注文して くれた。

天気が良くてその事務所の庭の芝生の前で座っていると眠くなってきた。クソ忙しい時になんという時間の無駄と思いつつ、もうどうでもいいかという思いにも なる。何を考えてもどうしようもないのだから、しょうがない。セキュリティの親分みたいな人に一応電話して、その事務所に待機中の人の名前を連絡しておい た。探し回ると鬱陶しいので。

1時間ほど待ったがピザが来ない。その間に何度もちょっとヒステリックな電話がかかってくる。僕が電話した人とは別の人から、そこに何人いるかきく電話。 10分後にまたそこにいるスタッフの名前をきく電話。内部で横の連絡がな~んにもなくて、一回に一つずつしか質問が思いつかないバカさかげんが相変わらず 国連らしい。「今からNYに連絡するから」、「移動禁止が解除されたら車を送るから動くな」、「今どうなってる?」他にすることないのかね。すべて最初の 一回の電話で確認済みでしょ。せっかくすがすがしい快晴の空の下でみんなで楽しく日向ぼっこを楽しんでいたのに、貴重な時間を台無しにしてくれるわ。

やっとピザが来た頃に、移動禁止も解除になって向かえの車もやってきた。ピザがもったいないので、そこの事務所の人にお礼を言って、4枚せしめてきた。自 分の事務所に戻って荷物を取って全員帰宅、ということになっていたので、自分の部屋に行くが、ピザを食べながらPCをバッグに入れようとしている間に、別 々の人4人が同じことを言いに来る。

「荷物をもって帰宅するように」「ピザ食べる?」
「荷物をもって帰宅するように」「ピザ食べる?」
「荷物をもって帰宅するように」「ピザ食べる?」
「荷物をもって帰宅するように」「ピザ食べる?」

という同じやり取りを四回繰り返す。
うるさいよなあ、ホントに。もうみんんな事務所に戻ってくる前から知ってるって。そうやって邪魔するからなかなかパッキングが進まないでしょ。

やっと車に乗ったら、いっしょに乗った所長が、A はどうした?B はどうした?C はどうした?どうした?どうした?どうした?と訊き始める。知らないよ。もうすでに同じ質問を他の人から二回聞いていた。そんなことするためにセキュリ ティ・オフィサーがいるのだから、どうしてその人に任せないのだろう。

所長はまた車から降りて、他の人を探しに行った。パーキングでは、S がA はどこ?T がB どこ?U がC はどこ?と言いながら、ちょろちょろして、S、T、Uが消えたらら、A、B、Cが現れてA がU はどこ?B がT はどこ?A はS がどこ?なんてお互いに聞きあってる。なんなんだろう、この風景は?まるで誰かが演出している映画みたいにアホまるだし。そうやって、みんなが同じことし ようとするから、なにもかも二倍も三倍も四倍も時間がかかるんでしょ。車の中でぼんやりと所長が戻ってくるのを待っているとアミールがぽつんと「ここは幼 稚園か」と言った。

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