Friday, May 23, 2008

カブールへ

久しぶりにカブールに行く。いつも通り前日にパッキングできるわけもなく、2時間ほど寝て夜明け前にパッキングを始めた。午前10時10分発の飛行機なので、7時半にタクシーを呼んであわてて家を飛び出した。子ども二人に挨拶する時間もなかった。後で知ったことだが、長男は追いかけて4階から1階まで階段を走って降りてきたがもうタクシーは出た後だった。泣いて帰ってきたらしい。僕がカブールに到着する日に5歳になる次男は、僕が勝手に出て行ったと言って怒り狂っていたそうだ。どちらもカブールに着いて電話をするまで知らなかった。

コペンハーゲン空港に着いて、今回の出張中に読もうと思って楽しみにしていた本を忘れてきたことに気がついた。どうしようもなくいらつく。今さらどうしようもない。空港の本屋に行ってみたが英語の本は当然少ないし、5分くらい見渡してみたがろくでもないものしかない。それでも、何にもないよりもましと思って一冊だけ選んだ。House to House, David Bellavia. ペーパーバックの表紙に、The most terrifying battle of the Iraq War - through the eyes of the man who fought it.と書いてある。なんかB級戦争映画臭いなと思ったが、パラパラと開いてみると、どうやらファルージャの戦闘が舞台になっている。読んだことある人もあるかもしれないが、僕は以前ファルージャについて連載を書き始めたことがあった。結局、途中でほったらかしになって、今となってはどこまで書いたかも思い出せないのだが、実際にそこで戦った米兵の話という点に興味がわいた。

12時10分にパリのシャルル・ドゴール空港に着いたが、パリからドバイに向う空港が13時15分発になってる。65分はちょっとやばいかもしれない。コペンハーゲンとパリは両方ともEU内なので出国手続きはパリになる。最近はやたらとセキュリティチェックにも時間かかるし、間に合うかなあと思っていたが、案の定空港内で走るはめになった。

ここからは長いので、コペンハーゲン空港で買った House to House を読み始めた。19ページのPrologue を読んだだけで完全にはまった。スチュワーデスの気持ち悪い愛想笑いの数々を完全に無視してドバイまでの機中、僕の頭の中はずっとイラクの土漠と砂嵐でいっぱいになっていた。

ドバイには約30分くらい遅れて到着したみたいだ。ホテルに着くともう午後11時くらい。やっと1日の移動が終わった。荷物を部屋に置いて、ロビーで待っていたAさんとすぐにホテルの中にあるSUSHIという名前の寿司屋に言った。ドバイでは1、2を争う寿司屋らしく、うまいとは思うが、Aさんは伝票を見て高いと言っていた。クローネ・ドル・ディルハムの関係が頭の中でまだ整理できてなくて、ぴんと来なかったのだが、後で計算してみると、二人で45,951.38円だった。確かに高い。

翌朝ドバイからカブールへ向う予定だったが、出発が約20時間遅れて翌々日の午前3時にチェックインすることになった。ドバイにもう一泊しないといけないが、ハルシオンをのんで思いっきり寝ることにした。

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23 May 08 AF 1751 10:10-12:10 Copenhagen-Paris CDG
23 May 08 AF 526 13:15-21:55 Paris CDG-Dubai
Grand Hyatt Dubai

1 comment:

Unknown said...

カブールからの報告、楽しみにしてます。

やっぱり子供って持つべきものなんだなぁ。。。