Sunday, March 16, 2008

人が悪魔になる時

エキサイト・ブログの方はどうやら本格的に潰れてしまったようだ。それなら閉鎖しようかと思ったが、ログ・インできないとそれもできない。ほっとくしかないか。

3月20、21、24日がイースターとかなんとかで休日なので、明日から三日間休むと、3月15日から24日まで10日間の連休になるところだった。先週末からオフィスの人が減り始めたような気がする。明日はほとんど誰もいないのではないだろうか。10日間の連休には僕も目がくらんだが、どうにもこうにも忙し過ぎる。オフィスが静かなうちにあれとこれとあれをやってしまおうなんて考えてしまう。

WIRED で、TED 2008: How Good People Turn Evil, From Stanford to Abu Ghraib という記事のコメントを読んでいたら、現在のアメリカに否定的な方が圧倒的に多いようだが、肯定する側、つまりイラクとかアフガニスタンを叩きのめして石器時代に戻してやれみたいな意見の方(ほんとにそういう言葉を使ってコメントしている)の中には、日本の例がまたぞろ出てくる。WWIIで日本を叩きなおしてやったから、日本も少しはサル知恵で文明と民主主義を学んで、従順になったではないか、というやつだ。

日本はそんな位置づけなんですが、それでいいんでしょうか、という話が一つと、ある社会が武力で他のある社会を武力でねじ伏せて民主化が達成できるという概念の根本的なおかしさが一つ。最後に無知が覆い尽くす先進国の危険性にションベンばちびりばすたい。

興味のある方は上記サイトの本文よりもコメントをお勧めします。中にはアメリカの開国以来の歴史がすべて戦争と侵略の歴史であったではないか、本を読め!とお叱かりしているコメントもありました。日本語でも全訳かどうか分かりませんが、要約は読めると思います人が悪魔になる時――アブグレイブ虐待とスタンフォード監獄実験

そんなのをちらりほらりと読んだ後で、デンマークのテレビをぼんやりと見ていたら、イラクへ出征した兵士たちの行く前、行ってから、本国に帰ってきてからの連続追跡ドキュメントをやっていた。元はアメリカ制作だった。字幕はデンマーク語だったので、かなりつかみそこねら。

イラクへ行く前の明るい青年たちが、イラクから帰ってきて感じるのは、もうアメリカは自分の所属する場所ではなくなったいうことだった。彼らは不眠症に悩み、PTSDに悩み、一日中、イラクのことが頭から離れられないので、山に逃げる者、政治運動に参加する者、強烈に肉体を酷使し続ける者、アジアに放浪の旅に出る者、いろいろいるのだが、一人はもう一度イラクに戻ることに決心した。結局は自分が死ぬまで自分の心に平和は戻ってこないと感じて、二回目の出征に向った。

かなり重いドキュメントだった。

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