Tuesday, March 18, 2008

寒痛い

今日は日光が射す珍しい日だったが、昨日はものすごい吹雪だった。オフィスの壁はほとんど全面、窓のような造りなのでヨットハーバーの上をすごい勢いで舞う雪を見て、仕事をしていたが、終業時間が近づくと自転車で通勤している人たちはタクシーを呼んでいた。僕は家まで歩いて20分なので大丈夫だろうと思って、外に出たが見ていたよりも雪のスピードがすごい。斜めというよりもまっすぐ横から顔に叩きつけてくるので痛い。10分くらい歩くと、顔の冷たさが耐えがたくなってきた。凍傷になって顔が潰れるのではないだろうかと心配になってきた。手で頭や顔に溜まる雪を取り除きながら歩いたが、そうすると雪が水になり顔に張り付いた水がより冷たく感じる。こんなに雪になることを予測していなかったので、底のつるんとしたブーツを履いてきたので、あまり早く歩けない。あっという間に雪は10センチくらい積もっている。まずいことになってきた、ここで挫折したら、このままコペンハーゲンで凍死するかもしれない、と思っていた頃に駅ビルに到着したので、そこのスーパーマーケットに入って身体を温めることにした。ここからは後5分ほど歩けば家に到着する。顔の痛い冷たさがなくなってから、もう一度外に出たが、今度はほんの二分くらいでまた顔の冷たさが戻ってきた。後少しだと自分で叱咤激励しながら歩いたが、頭も痛くなってきた。平衡感覚が少し狂ってきたのがふらふらする。あと一ブロックというところで、もうほんとに限界を感じた。ほんの先に自分の家が見えるのに、あと一本道路を渡る数秒が耐えられるか分からなくなってきた。不思議なことに全身の寒さはまったく感じない。顔と耳と手の痛い冷たさが突出している。ようやく家のドアにカギを差し込むところで、生き延びたと思った。

家に入ると全身に雪の積もった僕を見て、子どもたちはSnow Monster ! と言ってはしゃいでいた。

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