Thursday, December 15, 2005

鳥風邪?

久しぶりに強烈な風邪をひいた。腰が痛くなってきたのが日曜日。翌日は朝からだるかったが、それでも元気ではあった。銀行に行き、パキスタン大使館にヴィザを取りにいった。この時、寒風吹き荒ぶ中、約半時間は外で立っていたと思う。これが効いたのだろう。その後、オフィスに行ったが、急激にだるくなってきて、座ってられなくなった。PCもバッグもそのまま全部オフィスにおいて、ゲストハウスに帰った。少し横になればましになるだろうとその時は思っていた。ところが、どんどんしんどくなる。のどが痛い。熱い。関節が痛い。ああ、風邪引いたと思う。あわてて、日本からもってきた薬を探す。こんな時用セットとしてもらった、フラベリック錠20mg、ペレックス顆粒、ムコダイン錠500mg、クラリス錠200、なるものをのむ。ついでに熱っぽく、あちこち痛いのでロキソニン60mgものんだ。

もうオフィスに帰るのはあきらめた。近所に住むミゲナに、帰ってくる時にバッグとPCをもってきてくれるように頼んだ。それにしても、このクソ忙しい時にと思うと、むしょうに腹が立つ。あれもこれもと頭の中はやるべきこと洪水状態で爆発しそうになる。夕方、所長が電話してくる。しんどい時はオフィスに来るなという話。2週間ほど前も同じようにダウンしかけたが、その時は体力の方が勝利して、大事には至らなかった。その時も結局、オフィスとゲストハウスの間を行ったり来たりして完全休暇はとらなかった。電話の向こうの所長の声は「ほれ見たことか」に満ちていた。

火曜日の朝。のどの痛みが悪化していなことを発見。やや安心するが、咳がひどい。鼻汁と涙が垂れ流し状態。頭はボーっとしている。身体全体が宙に浮いているような感じがする。無理だ、これは。一日じっとしている決心をした。うつらうつらしていると、バラモンから電話がかかってくる。あまりにマヌケな質問に地獄に落ちろと叫びたくなった。もっとまっとうな質問が山ほどあるはずの自分の部下からは電話がない。邪魔しないように気にしているのだ。それを考えると、バラモンのバカさかげんによけいむかつく。

水曜日になってしまった。咳き込んで苦しくなるようなことはなくなったが、鼻汁と涙は相変わらずだ。頭もボーっとしている。翌日の木曜日ははイスラマバードへ行って、金曜日に歯医者に行って、土曜の夜中にバンコクへ向かう予定だったが、この調子ではきついなあ。

寝ているかどうか、今電話してもいいかどうかという質問を、アミールが携帯のメールで送ってくる。なんというバラモンとの違い。イエスと返信すると、すぐに電話がかかってきた。電話でアミールと話してみて、声が出にくいことに気がついた。この二日間は実に声を出すことが少なかった。だから、自分の声の状態を認識していなかった。夕方にアミール+二人が僕のゲストハウスにやってくるということになったが、こののどの状態で無理に声を出すとまたぶり返しそうな気がして、静かに話そうと決意する。お見舞いに来るわけじゃない。この二日間にたまった質問をクリアにすることと、翌日からの予定と仕事の手順について話す。

彼らからブリーフィングを受ける。相変わらずバカバカしい事態もあちらこちらで起こっているが、すべて予想の範囲内で大して興奮するようなこともなかった。この年末に処理しないといけないことは多いが、なんとかなるだろう。

そして、とうとう木曜日になってしまった。イスラマバードへ行く便は午後なので、その前にオフィスに少しでも顔を出そうと思っていたが、どうにもこうにも調子よくない。昨日よりは改善していると思うのだが、全身が微妙に震えているような気がする。のどは特にわなわなしている。自分の声が自分の耳にストレートに入ってこない。宙に浮いた感があって、平衡感覚がにぶってる。

空港へ直行するというメールを携帯電話で自分の部下に送って、オフィスには行かず、空港へ向かった。空港の待合室でフブにばったり会った。How are you ? なんて言われてもねえ。あんまり良くないってこたえると、ひどい顔してるとフブは僕の顔をまじまじ見ながら言ってくれた。朝、鏡で自分を見て、ほんとひどい顔してると自分でも思った。

カブールからイスラマバードまでは1時間くらいだが、離陸する前から僕は眠り始めたようだ。着陸の直前になって目が覚めた。ものすごく長い時間寝ていたような感覚が残ってる。イスラマバード空港から市内までの車の中でも、またすぐに眠りに入っていた。何時間も 寝ていたような感じなのだが、実際は30分くらいだ。

この四日間、タバコをまったくすってない。タバコもすえないほど不健康になったということか。

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