Thursday, January 20, 2005

「分断された音の記憶」

今日からイードで国連は四日間の連休だ。アフガン政府は昨日から休みに入ってる。
この休み中に近所のイスラマバードやドバイに行くスタッフが多い。僕は仕事がたまりまくってるので、ずっとカブールにいる。

昨日は、朝からずっとミーティングばかりでオフィスに戻ったら6時前になっていた。それからやっとコンピュータをひらいたら仕事のメールが49通入っていた。読もうと思うと、「ちょっといいですか」で入ってきたスタッフとまたミーティングになってしまう。それが終わると次の「ちょっといいですか」で別のスタッフが部屋に入ってくる。結局、8時まで何もできなかった。8時から夕食の約束をしていたので、もうオフィスを出なければならない。一本のメールも読まず、一字も書かず、話だけで終わった一日だった。だから、イード中が仕事をするチャンスなのだ。

『カブール・ノート』の中の「分断された音の記憶」を某出版社が高校一年生の教科書に使いたいと連絡があった。いったいどんな文章だったのかと思って読んでみたが、うーん、このまま使えるのかなあと思った。注釈も必要だろう。「アルジャーノンの哀しみ」なんて、アルジャーノンを読んでないとなんのこっちゃさっぱり分からないだろうし。少し手直ししたりするんだろうか。07年から載るそうだが、自分の息子がその教科書を使うようなことになれば、おもしろいと思う。でも、そんなことはないだろう。親の身勝手ということになるのかもしれないが、もう自分の子どもは日本の学校に入れたくないと思ってる。そう言えば、「分断された音の記憶」には、僕の日本の教育制度に対する絶望が書かれているはずなのだが、それが教科書になるとは・・・。

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