Friday, November 09, 2007

葡萄

朝、子どもを学校まで送っていって、それからオフィスに行って、そして2時半にもう一度学校まで子どもを迎えに行って家まで送り届けると、もうオフィスに戻る気力がなくなってしまった。よくよく考えれば、オフィスに行っても結局コンピュータに向かって仕事してるだけなのだから、家でやっていても何も変わらない。それなら、そもそもなんでこんなところにいるんだという根本的な疑問も出てくる。世界中のどこにいても同じことではないかと。そんな話は日常的に繰り返し出てくるが納得のいく回答はITの発展と共にますます減っていく。

毎週金曜日はFriday Breakfast という催しものがある。各フロアの半分ずつくらいがグループになってオフィスでいっしょに朝ごはんを食べるのだ。当番になった人がパン、ハム、チーズ、フルーツ、ジュースなんかを買ってもってくる。

明日は、僕とJ の当番の日なので、今日は昼休みにスーパーマーケットまでいっしょに買い物に行った。このクソ忙しい時にっ、という思いもあったが、頭の熱を下げるためにもよいことだと思い直して寒風吹きすさぶ波止場に出て行った。

意外なことに、才気煥発かつ天真爛漫だと思っていたJ にも相当ストレスがたまっているらしかった。延々と明るく喋り続けることに変わりはなかったが、仕事の重圧は相当きついらしく、僕と同じようにオフィスの外の空気をただ吸うということに救いを求めて買い物に出てきたのだった。

スーパーマーケットに入ると、J はいきなり大きな葡萄のパックやメロンをまったく品定めもせず、値段も見ず、パッパとかごに入れていく。朝ごはんにこんなものいるだろうかとふと思ったが、これもストレス故のことかもしれないと思ってだまっておくことにした。明日の朝の焼きたてのパンを予約して、全部で合計すると、300クローネくらいだった。日本円だと6500円くらいだろうか。ちょっと買い過ぎではないだろうかと口に出してみたが、「いつも何人くるか分からないっ」というJ のきっぱりした言葉でこの会話は終った。

オフィスに戻って、また直ぐにソマリアのプログラムと電話会議。なかなか繋がらず、繋がったと思ったらすぐ切れる。それだけで、相当にイライラするが、話の中身はもっと深いフラストレーションを発生させる。1時間15分でエネルギーを消耗し尽してしまった。

来週はまた一週間ナイロビに出張だ。あと一日しかないのに、膨大な仕事がたまってる。お先真っ暗。机ごとひっくりかえして、投げ出したい。一生に一回でいいから、いつかそういう機会を設けてみたい。

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