Sunday, November 18, 2007

A Mighty Heart

16NOV 2310 0530+1 KL 566 NAIROBI - AMSTERDAM

ナイロビ空港で本を二冊買った。

"emma's war - Love, Betrayal and Death in the Sudan", Deborah Scroggins.
"The Zanzibar Chest", Aidan Hartley.

どちらも援助関係者の間では有名な本のようだ。僕は全然知らなかったが、The Zanzibar Chest の方はレーコに勧められて読んでみようと思っていた。

飛行機に乗って、The Zanzibar Chest の方を読み始めたが、実に熱く、おもしろい。しかし、眠くて頭に入らないところも出てくる。もったいないので、もっと普通の時に読もうと思って、本を閉じた。でも、ちょっとだけ一節を(↓)。

"At any one time we had six wars, a couple of famines, a coup d'etat, and a natural disaster like a flood or epidemic or a volcanic eruption, all within a radius of three hours' flight from Nairobi.

You could take off at sunrise, commute to witness a battle or hear a starving man breath his last and be back home by nightfall, in time to file a story, take a shower, then hit the Tamarind restaurant downtown for mangrove crab and stellenbosch.

Or you were dropped off, watching the plane roar away in a cloud of red dust, and you were gone for weeks, out of contact and a thousand miles from help. And each time you returned home after a trip like that for a few days you were as mad as Gulliver talking to his horse."(pp.6-7, The Zanzibar Chest)

よく分かる、この感じ。そして、そのナイロビからさらに遠くのコペンハーゲンから僕は通うわけだから、僕の存在そのものが世界の皮肉なのかもしれない。

* * *

それから映画のメニューを見ると、見てみたいと思っていて見ていなかったA Mighty Heart (邦題は「マイティ・ハート/愛と絆」らしい)があったので、それを見ることにした。ダニエル・パールというウォールストリート・ジャーナルの記者がカラチで誘拐され、やがて首を切り落とされ、そのビデオが送られてくるという実話を映画にしたものだ。ダニエル・パールの妻役をアンジェリーナ・ジョリーがやっている。

この事件があった2002年はまだカブールにいたので、事件のことはよく覚えている。映画はパキスタンの内情をかなり正当に描いているように思えた。事件の背景などに関心がなければおもしろくないかもしれないが、退屈はしないのではないだろうか。淡々と事件を追うだけだが、そこにからまっている実情が僕にはなじみ深くおもしろかった。映画が終わってみると、見る前よりもダニエル・パールに興味がわいてきた。

映画の舞台になっているカラチの風景は懐かしい。シェラトン・ホテルのロビーが何度も出てくる。僕が生まれて初めて泊まった第三世界のホテルがカラチのシェラトンホテルだった。あれからもう15年も経ったとは。


17NOV 0745 0910 KL1125 AMSTERDAM - COPENHAGEN

ナイロビの離陸が1時間遅れたので、アムステルダム空港ではまた寿司カウンターに行くことができなかった。行ったとしても朝が早いので閉まっていたかもしれない。コペンハーゲンに着くと、寝不足で意識が朦朧としていた。

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