Sunday, November 04, 2007

ゴミ

NYに行っている間に日本から船便で送った荷物が届いていた。大きなものはほとんど置き去りにしてきたので、コペンハーゲンに来るのは本と服ぐらいだと思っていたが、相当のゴミを送ったらしい。運送会社には本の箱以外は全部開けて空箱を持ってかえるように頼んでおいた。それでも全部で130個くらいあった段ボール箱が、40個くらいは手付かずで残っている。

昨日やっと自分の箱に手をつけ始めたが、箱をあけて本を出すという単調な作業だけで腰が折れそうになる。しかも、借りたアパートには元々本棚がなく、大家に二つ付けてもらったが、それでは圧倒的に足りない。結局、本を床の上に積み上げるはめになる。しかも、悲しいことに捨ててもよい本が半分くらいはあるだろう。日本ではそんな整理をする時間もなかったので、なにもかもコペンハーゲンにやってきてしまった。

日本のアパートは居住空間だけを計算すれば、130平方メートルくらいで、ここは170平方メートルくらいなので、問題はないはずなのだけど、どうも収まりが悪い。日本の住居は狭い場所をうまく使うようにできているのだと思う。日本では各部屋に備え付けのクロゼットがあったので、タンスのような家具を買う必要もなかった。

しかし、このアパートの部屋はどれもただの空間。大人用と子ども用のベッドルームにはそれぞれクロゼットをつけてもらったのだが、それでも足りない。こっちの方が広いはずなのにどうも変だなあと思って考えてみたら、廊下というものが相当に空間を食っていることに気づいた。日本ではあまり見ないような廊下がずどんとアパートの真ん中に一直線で通っているのだ。いつか写真を撮ってみようと思うが、広角レンズでも使わないと収まらないかもしれない。

自分の机だけは気に入っていたので、日本から送ったのだが、昨日これを組み立てている時に嫌なものを見てしまった。Made in Denmark と書いてあるではないか。僕は日本でデンマーク製の机を買って、それをデンマークに送って使っているということだ。かなりアホくさい。

普通は子どもの部屋だけはなんとか先に整えようとするだろう。そして生活に即影響を与えるベッドルームやキッチンというように優先順位がつけられる。そうやっていくと、必然的に僕の部屋が最後に残る。

というわけで、今僕はゴミの中でこれを書いている。

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