Thursday, January 03, 2008

あけおめ。

1月1日
高校の同級生たち数人と会った。みんな歳とったと思うが、変わってないと言えば変わってない。もうみんな人生の終盤戦に突入し始めたわけだが、そう思うと高校を卒業してからの時間はおそろしく短かったと感じる。こんなものでよかったんだろうか。


1月2日
妹夫婦が凧を持ってやってきた。さっそく息子二人と近くの公園へ行って凧上げをした。凧上げはなかなかおもしろい。義弟は追加のたこひもを買って来なかったのをしきりに悔やんでいた。凧とセットになってついていた凧ひもだけではあっという間に足りなくなり、安定した高度まで持っていけないのだ。それでも、空高く上がっている凧を見るのは気持ちのいいものであった。次男の凧は何度か墜落して、潰れてしまい、長男の凧は同じ公園で小さな子どもがお父さんと上げている凧とからまってしまい、どちらも高く調子よく上がっているところだったので、そのまま長男の凧をその父子に進呈して、きれいさっぱり二つの凧を始末して帰宅することにした。

奥田英朗という人、つまり聞いたことも見たことも読んだこともない作家の本を妹が二冊持ってきた。『イン・ザ・プール』と『空中ブランコ』。数ページ読んでみたが、おもろい。数ページでは、まだほとんど読んでないも同然だが、もうこういう好みというのは直感的なものなのでおもろいと思うとおもろいのだ。やはり親族というのは趣味が分かるものなのだろうか。あるいは血縁関係は全然関係ないか。

その二冊といっしょに永沢光雄氏の『神様のプレゼント』も妹が下げてきた紙袋に入っていた。永沢氏についてはいつかyoshilog に書いたような気がするので今回は書かない。もし書いていなかったら、またいつか書こう。彼もまた何がどうとかこうとか言う前に直感的に好感度が沸騰するタイプの作家だ。しかし、早すぎる絶筆は痛い。

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夕刻、両親のところへ行き飯を食う。
棒だらの鍋というのは異様に旨い。はもの鍋も実に旨い。しかし、どちらも親父の作ったやつでないといけない。他の棒だらやはもを食べてみることもあるが、これだけはにっちもさっちもいかない。
冬の棒だらと夏のはも。早くマスターしておかないといけない。

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夜中にNYの友人がチャットをしかけてきた。ほとんど仕事の話以外はしたことがなかった相手だが、昨日は妙に話が広がった。いつかyoshilog で、これ(I do not agree with what you have to say, but I'll defend to the death your right to say it.)を言ったのが誰だか思い出せない、というようなことを書いたと思うが、それが突然彼とのチャットの途中で話題になり、Voltaire であったことがはっきりした。

去年の12月に入ってからプライベートのメールの返事をほとんど書いていない。今日こそ書こうと思ったが、結局書けなかった。


1月3日
もう日本最後の日だ。明日出国かと思うと気が重い。カブールへ帰る時にそんなふうに思ったことはなかったと思う。こういうのは健康に悪い。これが続くならやはり場所変えを早めに決行した方が良いかもしれない。と書くのは簡単だが、仕事、居所、子どもの学校、、、すべてを変えるのは実に大変だ。それを考えるのもまた気が重い。

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年末に大学の先生方との会議に出た時に思ったのだが、自分がかつて書いたことや考えたことが一箇所に整理されてないというのはかなり不便だ。繰り返しの議論というのは実に多いし、確認しながら議論を進めるためにはそういう繰り返しは必要だと思うのだが、自分の過去のデータが整理されていれば、そんな繰り返しももっと効率よくできるはずだ。

HPに整理するというのが常識的な解決だと思うが、HPというのは相当に設計をうまく考えていないと実は大して使いやすいものではない。データベース機能を組み込むとなると、素人では難しい。

それで思ったのだが、データベースとしては、ブログを使うというのはどうだろうか、というよりブログというのはデータベースなのだ。時系列でソート済みのデータベースと言えるだろう。もう一つはカテゴリーというソートが使える。時間とカテゴリー、その二つで十分ではないだろうか。

一つの問題は、どこまで過去に遡って入力できるかということなのだが、このexcite ブログでは案の定2001年までしか遡れない。しかし、Blogger ならどこまでも遡れることが分かった。つまり、例えば小学校の卒業文集に書いたものをブログに入れてしまうというようなことが可能になる。そうすると、手当たりしだいに自分の書いたものを全部入力してしまえば、一つのブログに自分が一生の間に書いたものすべてを入れて時系列に並べるということが可能になる。

もう一つ問題はデータのサイズだ。一つのブログ全体のサイズの問題と、一つの記事のサイズの問題。例えば、博士論文をまるごと一つの記事として入れるとなると、調べたわけではないが、かなり困難かもしれない。フォーマットも問題になるだろう。

まあ、しかし欠点予測を延々としていても生産的でないので、どこまでブログが有効利用できるかを調べてみるのも悪くはないと思って、過去ログの制作に少しずつとりかかることにした。これはエレクトリックデータさえあればコピー&ペーストでできるので大して時間はかからない。とりあえず、excite ブログにyoshilog 3.0 を作った。2001年以前のものは2001年1月に全部入力して急場をしのぐ。しばらくの間は、yoshilog 2.0 は未来に延び、yoshilog 3.0 は過去の延びていくということになる。最終的には三つのブログを一つにしようと思う。

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