奥田英朗の『インザプール』に続いて『空中ブランコ』を読み終わった。どちらも寝る直前にポツポツと読むのにちょうどいい長さの短編の集まりだった。医学博士・伊良部一郎という精神科医とマユミちゃんという看護婦が必ず出てくるシリーズだったのだが、この二人の架空の人物がだんだん好きになってくる。
うーむ、おもしろい、と唸った。どれもこれも、感じがいい。文学批評なんていう話ではなくて、とてもうまい。職人技の素晴らしさとでもいえばいいのか。これぞ、プロのライターっていうか。
全然知らなかったが、アマゾンを見てみるとたくさんあるではないか。きっとかなり有名な作家なのだろう。日本の出版事情というものに疎いとは思っていたが、ここまで疎くなっていたとは気がつかなかった。
もっと読みたい。
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