Sunday, April 10, 2005

お客さん

今日は大学勤務時代に知り合った学生達が三人家にやってきた。三人のうちの一人が就職活動のために大阪にやってくるという大義名分があったが、こちらとしては一泊二日で子どもの世話をしてもらうという魂胆は隠しようもない。

案の定、子供達は大喜びだ。といっても、今年の夏には6歳になる上の子は、すぐに知らない人がやってきても遊び相手にしてしまおうと果敢にアタックするが、まだ1歳10ヶ月の下の子は、最初はとても用心深く観察している。打ち解けるまでしばらく時間がかかるのだ。

やがて、子どもは二人とも三人組になつき、はしゃぎまわりはじめた。部外者には見えないだろうが、それがどれだけ助かることか。この間に、さっさと晩飯の用意をすることも、ちょっとした郵便物のチェックをすることも簡単にできるが、これが親だけだと、ましてや母親だけだと、もう大変だ。

子どもは誰でもいいから相手になる人間をつかまえて遊びたがる。しかし、大人にはしなければいけない用事というものがある。ご飯の用意をするだけで、僕はいちいちそれに参加しようとしてやってくる子どもに癇癪を起こすことがある。そして落ち込む。今日はそんな心配なしに子どもたちをほったらかしにしていられるのだから、なんて楽なんだろう。

8時を過ぎると子どもたちは寝ないといけないので、三人組と僕はゲストルームに移動した。マンションの敷地内の会議室やフィットネス・ルームやキッヅルームのある別棟にゲストルームというのがあって、一泊2千円(+一人につき千円)で泊まることができるようになっている。田舎から冠婚葬祭なんかで親戚がたくさんやってきたりした時に便利だろうが、僕には田舎がないので使ったことがなかった。今回が初使用ということになる。

ゲストルームに移ってからは、日本の未来と三人の若人の未来について深く真剣に語り合ったような気もするが、実は何を話したのかとんと覚えてない。つまり、久しぶりに飲んで酔っ払ったのだった。

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