Saturday, April 16, 2005

吐きそう

昨日はやはり少し飲み過ぎた。酔っ払っているのでパッキングできないと思い、朝5時に目覚ましを合わせて、すぐに寝た。

結局、目覚ましを殴り倒して、寝続け、目が覚めたら6時だった。すぐにシャワーを浴びてパッキングを始めたが、間に合わずタクシーが来てしまった。ちょっと待ってもらって、やっとスーツケースを閉める段になってキーがないことに気がついた。あちこちひっくり返してみたが見つからない。イライラする。妻にキーがない、どこにあるか知らないかと怒鳴ってもしょうがないが怒鳴っていた。もうしょうがない、もう一回り大きいスーツケースを引っ張り出してきて、そのキーがあるのを確認して、荷物を全部そこにほりこんだ。もうむちゃくちゃだ。

わーわー言ってるので、子どもが起きだしてきた。今年6歳になる上の子はもう大丈夫だが、来月2歳になる下の子はまだ事情が呑みこめず、また僕がいなくなると悲しくなるのだろうと思うと、つらい気分になる。重いバッグを持ってエレベーターに乗る僕を母親の腕の中でキョトンとした顔で見ている。バイバイと言って手を振ると、呆然とこっちを見ながら、自分も反射的に力なくバイバイと言って手を振っている。

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搭乗した頃にちゃんと気分が悪くなってきた。ずっと若い頃、飲み過ぎた翌朝にきまって吐いていたのを思い出した。自分の席に着いてすぐにバッグからアルカセルツァーを取り出して、乗客がどんどん乗り込んでくる狭い通路を逆流して、スチュワーデスの基地まで水をもらいにいった。カップが小さいので水が足りない。二杯もらってアルカセルツァーを一錠ずつ入れた。水が冷たいのでなかなか溶けない。指を入れてかきましていると、「What's this?」とタイ人のスチュワーデスが興味深そうに覗き込んで訊いてきた。「I just drank too much last night.」と答えたら笑って自分の業務に戻っていった。

離陸すると、すぐに昼食だが、お腹はすいているのだが食べたら気分が悪くなるかもしれない。微妙なところだ。さっきのスチュワーデスがワインを持って回ってきた。飲めるわけないだろという顔で笑いながら「No, I don't need it. Thank you.」と言うと、「So you don't drink today, ha ?」 と言って彼女も笑っていた。

食事は少しだけ食べて、読みかけのGeneration Kill を取り出し、読み始めようとしたところで、「すみません、山本さんですか」と声をかけられた。見覚えのある顔。でも、一瞬誰だか分からない。彼が自己紹介をして、はっきりした。大学の時の友人だった。同じ列の端の席に彼は座っていたのだ。

今は、インドのニューデリーに住んでいるということだった。その前はサウジアラビアで、その前は香港に住んでいたのだそうだ。エアコンを作っている会社に勤めていることは知っていたので、インドとかサウジアラビアは暑いからよく売れそうだなと思ったが、そんなに単純なもんでもないらしい。

1時間ほど話をしていたが、とても興味深い人生を送ってきたようだ。名刺にはManaging Director と書いてあったので支店長とかそういうエライ人なんだろう。一度インドに行ってみようと思った。

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16-Apr Sat Osaka - Bangkok TG 623 1145 1535

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